ネイルサロンの開業は、ライフワークバランスを保ちながら高収入を目指せる仕事です。
しかし、ネイルサロンの経営とサロンワークを両立することは決して簡単なものではなく、1~2年で廃業する店舗も少なくありません。
そこで今回は、ネイルサロンの開業を成功させる秘訣をご紹介します。
これからネイルサロンを開業しようと考えている方はぜひ参考にしてください。
ネイルサロンを開業する方法は?費用はいくら?

ネイルサロンの開業方法は、自宅サロン型・店舗型・フランチャイズ型の3パターンに分かれます。
初期費用は開業方法によって大きく異なるため、こちらでは各パターンの目安金額をお伝えします。
メリット・デメリットも確認し、自分に合った開業方法を考えてみてください。
自宅で開業する
自宅ネイルサロンは、最も手軽な開業方法です。
店舗型開業と異なり、テナント代がかからず初期費用を抑えられます。
子育てと両立したい方や開業予算が少ない方も検討できる方法で、挑戦のハードルが低いことが特徴です。
通勤時間がかからないため、移動の負担も軽減できます。
しかし、自宅の所在地を公開するにあたり、防犯面には十分に注意をしてください。
お客様とトラブルになった場合、自宅サロンの経営者は不安な思いをする可能性があります。
店舗型よりも慎重に集客を進めなければならない点はデメリットといえるでしょう。
住所の公開に抵抗がある場合は、予約者にのみ立地をお知らせすることもひとつの手です。
SNSやホームページに「〇〇駅から徒歩〇分」と記載しておくと、集客に悪影響は出ないでしょう。
自宅ネイルサロンの開業費用
自宅ネイルサロンの開業費用は、20〜30万円程度です。
テナント代を支払う必要がないため、以下のアイテムを揃えれば営業を開始できます。
- ジェルやパーツなどの材料
- ライト・ネイルブラシなどの道具
- 机・椅子などの家具
- インテリアアイテム
ネイルスクールで購入した道具をそのまま使用した場合、初期費用はさらに削減できます。
安価な家具店やフリマアプリなどを活用すると、内装費も抑えられるでしょう。
店舗で開業する
自宅での開業に抵抗のある方や、高収入を得たい方は、店舗での開業を検討してください。
店舗型は多数のお客様の目に留まりやすく、集客がしやすい方法です。従業員を雇用することで、自宅サロン以上の高収入を目指せるでしょう。
ただし、初期費用は非常に高額で、金銭的なリスクが伴う点は覚悟しなければなりません。
従業員を雇う場合は、雇用に関する正しい知識も必要です。
従業員を雇わずに1人で店舗を運営する場合、小さなテナントでも営業できます。
なかには賃料が安価なテナントもあるため、予算がネックになる方もまずは賃貸料金をチェックしてみましょう。
店舗型ネイルサロンの開業費用
一般的な店舗型ネイルサロンの開業費用は、200〜300万円ほどです。
物件を借りる場合は以下の料金を支払うため、テナント契約にはまとまった金額が必要です。
- 敷金・礼金
- 前払い家賃
- 内装・外装工事費
敷金・礼金はもちろんのこと、店舗の場合は数ヶ月の家賃を前払いするケースも多々あります。
居抜き物件でない限り、内装・外装工事費は高額になるでしょう。
また、店舗は1日を過ごす場所になるため、スタッフが過ごしやすい環境をつくることも大切です。
冷蔵庫や電子レンジなどの必要な家電製品の購入や、スタッフ用の家具も予算に入れておきましょう。
フランチャイズで開業する
大手ネイルサロンの名前でフランチャイズ開業をする手もあります。
ブランドの知名度を利用できるため集客がしやすく、メニュー構成に悩まないことがメリットです。
仕入れのコストを軽減できる、ブランドの経営ノウハウを吸収できるなど、経営初心者にとって嬉しい環境も整っています。
しかし、ブランドイメージを保つため、自分の個性を出せない点はデメリットです。
ロイヤリティの支払いも必要になるため、収入が限られる点も考慮しましょう。
フランチャイズのネイルサロンの開業費用
フランチャイズ型ネイルサロンの開業費用は、200~400万円程度です。
運営元の方針によって、テナントの広さ・立地の決め方に制約があります。内装の工事費用を削減できないなど、コストカットが難しいこともあるでしょう。ただし、本部が費用をサポートしたり、物件を用意したりするケースもあります。
必要経費の予測が難しい方法ですが、場合によっては店舗型よりも初期費用を抑えられるでしょう。
また、ブランドの知名度があるため銀行の融資を受けやすい点もメリットです。
>>神奈川・横浜で社会人が働きながら通えるネイルスクール3選!失敗しない選び方と6つのポイント
ネイルサロンを開業するのに資格は必要?

ネイリストは資格を必須としない仕事です。
しかし、世間で活躍するネイリストの多くは資格を取得しています。
技術力や信頼性で競合サロンに負けないためには、資格を持っていたほうが良いでしょう。
そこで以下では、ネイルサロンの開業を目指す方におすすめの資格をご紹介します。
JNECネイリスト技能検定
JNECネイリスト技能検定は、ネイル資格で最も有名な資格です。
各級の特徴は以下を参考にしてください。
| 1級 | トップネイリストに必要な知識・技術が問われる。高難易度で高い技術力を証明できる |
| 2級 | サロンワークで必要な技術に関する問題が出題される。ネイリストになる場合、最低限持っておくことが望ましい |
| 3級 | ネイルの基礎知識・技術に関する問題が出題される。合格率が高く、趣味で取得する人も多い |
ネイルサロンの就職においては、JNECネイリスト検定2級が応募資格となるケースが多々あります。
3級はネイルの入門編に値するため、サロンを開業する場合も2級以上の取得を目指したほうがよいでしょう。
従業員を雇う場合は、サロンの代表としてより高いレベルの資格を取得することがおすすめです。
>>ネイリスト技能検定とはどんな資格? 試験合格率が高いJNA認定校を紹介
JNAジェルネイル技能検定
JNAジェルネイル技能検定は、JNECネイリスト技能検定と同じく受験者の多い資格です。
ジェル専門のサロンを開業する方は、必ず持つべき資格でしょう。
各級の特徴は以下を参考にしてください。
| 上級 | ジェルネイルに加え、ネイルケアの知識も持つトップネイリストであることを示す資格。 |
| 中級 | サロンワークに必要なジェルネイルの知識・技術が問われる。プロになるうえで取得しておきたい資格 |
| 初級 | ジェルネイルの基本的な知識・技術を問われる。難易度が低く、合格率が高い。JNA認定校は一部受験内容を免除される |
ネイルサロンの人気メニューといえば、ジェルネイルアートです。
ポリッシュのオーダー率は低いため、JNECネイリスト検定よりも実践的な資格といえるでしょう。
>>ジェルネイル技能検定とは?ネイリスト技能検定と何が違う?試験対策におすすめのJNA認定校も紹介
JNA認定ネイルサロン衛生管理士
JNA認定ネイルサロン衛生管理士とは、ネイルサロンにおける衛生面・安全面の知識を持つことを示す資格です。
世間にはこの資格を持たないネイリストもいますが、ネイルサロンを開業する場合は責任者として最低限持つべき資格でしょう。
資格を得るには、JNA認定校で開催される講習会に参加してください。
当日の講習にて実施される確認テストに合格すると、わずか1日で資格を取得できます。
前出の試験よりも手軽に受験できるため、開業前には取得しておきましょう。
ネイルサロン開業に失敗する人と成功する人の違い

初期費用を抑えられるネイルサロンは、挑戦しやすい業種といわれます。
しかし、新規サロンの9割は3年位内に廃業しており、ネイルサロン経営は決して簡単ではありません。
こちらでは、ネイルサロン経営に成功する人と失敗する人の差をご紹介します。
ネイルサロン開業で失敗する人の特徴は?
ネイルサロン経営に失敗する主な理由は、知識とリサーチの不足です。
以下の知識が不十分なまま開業すると、失敗のリスクが高まります。
- コンセプトの決め方
- 開業する土地の特徴
- 集客方法
- 競合の情報
- 経営者に必要な経済知識
しかし、これらのリサーチ方法は、ネットや本にもあまり記載されていません。
ネイル業界は特殊な環境のため、一般的な経営論を学ぶだけでは情報が足りない可能性があるでしょう。
失敗を防止するためには、開業ノウハウを指導するネイルスクールに通うことが最も確実です。
ネイルサロン開業に成功する人の特徴
ネイルサロンの開業に成功した人には、以下のような共通点があります。
- 当面の運転資金を用意
- 長期間に渡り、徹底したリサーチを実施
- 経営の知識を身につけている
十分な事前調査を実施した経営者は対策方法を把握しているため、壁に直面してもすぐに軌道修正を行えます。
継続的な運営を実現するためには、臨機応変に対応できる知識を持つことが大切です。
また、オープンして間もない時期は売上が不安定で赤字になるケースも少なくありません。
生活の困窮を防ぐためにも、運転資金は約3か月分を準備しておくとよいでしょう。
ネイルサロン開業までの流れ

ネイルサロン開業への道のりは、ネイルスクール在学中から始まっています。
円滑な経営を実現するためには、長い期間をかけて計画的に準備を進めましょう。
こちらでは、開業にたどり着くまでの8つのステップとそれぞれのポイントをお伝えします。
ネイルの技術・知識と開業ノウハウを身につける
まずはネイルの基本的な技術・知識を学びましょう。
独学では限界があるため、プロの講師に指導を受けることがおすすめです。
開業サポートが充実したネイルスクールに通うと、開業や経営に関する知識も効率的に身につけられます。
開業場所を決定する
自宅型・店舗型・フランチャイズ型のなかから、開業方法を決めます。
店舗型の場合は、開業場所にも目星をつけておきましょう。
立地を決めることで、競合サロンの調査がしやすくなります。
競合サロンを調査する
自分が開業する場所の周辺のネイルサロンを調べましょう。
メニュー・料金・客層・コンセプトなどを明確に知ることで、自分のサロンの方針を決めやすくなります。
周辺のサロンと差別化すると、成功の確率も高まるでしょう。
開業資金を用意する
開業資金はすぐに集められないため、ネイルスクール在学中から貯金を始めておきましょう。
そのうえで助成金の活用を検討し、テナント代や運転資金を用意することが賢明です。
助成金の有無や補助率は各自治体によって異なるため、事前に開業する地域の制度をチェックしてみてください。
材料・道具を揃える
開業資金が集まったら、必要な道具を揃えましょう。
ネイルスクールで購入した道具が使用できる場合は、継続利用も検討できます。
なお、お客様の要望に応えるためには、ジェルのカラーやパーツは多めに準備しておくことがおすすめです。
部屋の内装・インテリアを決める
コンセプトが決定した後は、部屋の内装を決定します。
イメージに応じて工事を依頼し、机や椅子などの家具も一式揃えてください。
室内の雰囲気は、お客様のリピート率や売上にも関わる重要なポイントです。
ターゲットとなる客層をイメージしながら、過ごしやすい空間をつくりましょう。
SNSを活用して集客する
当然ではありますが、ネイルサロンのオープンをお知らせしない限り、お客様はご来店されません。
オープン初日から収益を得るため、集客は開業前から始めておきましょう。
客層に応じたアプローチが有効的ですが、迷った場合はSNSのアカウントでネイルアートを発信すると良いでしょう。
さらに友人・知人に声をかけ、口コミで客層を広げることもおすすめです。
開業届を提出する
開業届の提出はそれほど難しくありません。
事業開始後、1ヶ月位内に提出すれば問題ないため、焦る必要はないでしょう。
提出はネットから実施できるため、多忙なオープン時期でも対応できます。
ネイルサロン開業におすすめ!神奈川横浜の人気ネイルスクール3選

未経験からネイルサロン開業を目指す場合は、開業サポートの充実したネイルスクールに入学しましょう。
今回は、神奈川県内で最もネイルスクールの多い横浜エリアのおすすめスクールを3校ご紹介します。
ネイルスクールシンシア神奈川・横浜校

ネイルスクールシンシアは、開業サポートが最も充実したネイルスクールのひとつです。
開業に関する無料相談やセミナーを展開しているうえに、開業希望者向けのコースを2つ用意しています。
- ホームサロン開業コース
- ホームサロン開業完全マスターコース
ホームサロン開業コースはネイルの基礎を学びながら、短期間で開業を目指すコースです。
取得できる資格は限られますが、通学費用は約20万円と安価で、予算を抑えたい方にぴったりです。
副業ネイリストを目指す方や、友人・知人に施術を行う小規模なネイルサロンを開きたい方もぜひ検討してください。
ホームサロン開業完全マスターコースはネイルの資格を網羅しており、開業サポートをさらに強化しています。
開業コースで上級資格を取得できる貴重なコースで、ネイルの技術と開業ノウハウを効率的に学べるカリキュラムが魅力です。
ネイルサロンを経営してしっかり稼ぎたい方は、こちらのコースを選択してください。
ポルカドットネイリストクラブネイルスクール
ポルカドットネイリストクラブは、少人数制で質問しやすい環境が整っています。
指導歴の長いJNA本部認定講師のみが指導を行っており、開業に関する疑問点も早期に解決できるでしょう。
開業に特化したコースは、1・2・SPの3種類です。
最も受講時間の長いSPコースは、顧客管理やマナーなどの接客の基本知識に加え、税制度や助成金のような具体的な経理の知識も学習できます。
JNECネイリスト技能検定3級、JNAジェルネイル技能検定初級に対応しているため、これからネイルの基礎を学ぶ方にもおすすめです。
キャリエールネイルスクール神奈川横浜校
キャリエールネイルスクールは、20歳以上の大人を対象にしたネイルスクールです。
転職希望者や開業希望者が多いことが特徴で、同じ夢を持つ仲間と学習できることが魅力でしょう。
資格取得と並行した開業コースはありませんが、2023年より開業ノウハウに特化した開業独立サポートアカデミーが始まりました。
こちらは技術力・接客力・経営力の3つの力を養うことを目標にしており、開業成功率を高めることが期待できます。
全7回で45万円と高額ではありますが、ネイル業界の第一人者である黒崎えり子氏から直々に指導を受けたい方にはおすすめの講座です。
ネイルサロン開業で成功するにはネイルスクールがおすすめ!

十分な知識がないまま開業することは非常に危険です。
ネイルサロンを開業したいと考えている場合は、まずネイルスクールに足を運びましょう。
プロのアドバイスを得ることで、ネイルサロンを存続できる可能性は一段と高まります。
まずは今回ご紹介したネイルスクールの説明会や体験会に参加し、講師に質問をしてみてください。
>>横浜の安いネイルスクール人気ランキング7選【2024年】
>>【口コミ評価順】横浜のおすすめネイルスクールランキング5選
ネイルスクールシンシア横浜校
キャリエールネイルスクール横浜校
ネイルファクトリー横浜校